元少年Aの有料ブロマガの凍結は誤りではないか〜ブロマガの内容〜
神戸連続児童殺傷事件の犯人元少年A(酒鬼薔薇聖斗)の有料ブロマガ(メルマガに近いもの)が元少年Aが発行に利用していたFC2ブログより凍結された模様ざます。ブロマガの内容と凍結の是非を考えたざます。
元少年Aの有料ブロマガの凍結は誤りではないか〜ブロマガの内容〜
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元少年Aのブロマガの内容
元少年Aのブロマガとは、簡単に言えばメルマガの一種ざます。詳しく言うと無料ブログ内の一部の記事が申込制の有料になる形で、少年Aのブロマガは1か月読み放題で800円だったざます。読者からの質問へ少年Aが返事をするという内容(コンテンツ)ざます。開始後4日で運営のFC2から凍結を食らったざます。
ネットに詳しいジャーナリストの渋井哲也は、寄稿で自身の質問が採用されたと明らかにしているざます。質問内容は神戸連続児童殺傷事件の冤罪説ざます。
冤罪説とは ➡元少年A手記「絶歌」の意味 冤罪説は本当なのか
「冤罪説」って、けっこうマジで主張している人が多いんですか? 僕は自分のやった行為の鮮明な記憶をほとんど身体器官の一部のように知覚しているため、「冤罪」といわれてもピンとこなんですね。本で触れなかったのは単に「冤罪説」に興味がなかったからであって、正直どうでもいいというか……
元少年がゆるいFC2を選んだのは正解
少年Aが有料コンテンツ(ブロマガ)発行の会社としてFC2を選んだのはある意味正解だったざます。記事内容に少しでもお下品な内容があると凍結や削除になりやすいアメブロに対して、FC2は何でもありのブログスタンドざます。日本のFC2サイトは日本語で運営しているざますが本社はLas Vegas、代表者はDEREK G ROWLEY氏と日本の法律の管轄外ざます。
それを知っていたのかは分からないですが、元少年AがFC2を選んだのは正解。アメブロを選んでいたら4日どころか4秒で削除されていた可能性が高いざます。
元少年Aのブロマガ凍結と言論の自由・職業選択の自由
写真:おフランスの革命広場(現:コンコルド広場)ざます
今回はさすがのFC2もまずいと思い削除したようざます。
一つ目の見方としては、FC2にせよアメブロにせよ1つの企業であり、管轄しているブログやブロマガは、企業イメージを守るために独自の判断で削除できるというものざます。
例えば昏睡強盗で逮捕された「声優アイコ」はアメブロでブログを開設していたざますが、逮捕後速攻で削除されたざます。現在もアカウントを残してるフェイスブックと比較して、企業イメージを優先するアメブロは削除を行ないましたが、これは一企業の自由と考えることも十分可能ざます。
一方で、私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。このおフランスの哲学者ヴォルテールの言葉は民主主義の鉄則ざます(言論の自由)。もしあなたが集団安全保障に反対していて、仮に「賛成派」のデモが迫害をうけたしたらそのときには助けなければならない。市民革命前(日本では明治維新)は、どの国でも大勢と異なった意見を言った人は厳しい迫害を受けたざます。いまのイスラム国で起きている特殊な状況が、世界的に普遍だったざます。このモノが言えない社会は、人間にとって暮らしにくく一つ間違えば戦争も起きてしまう。人類はこの反省から言論の自由を含む人権を勝ち取ったざます。
確かに少年Aは憎むべき犯罪者で、その行いは例え刑期が終わっても許されるものではない。そのことは子を持つ立場のママも重々承知しているざます。
しかし、今の日本は争い事を勝手に人が判断し結論を決めつけてはならない法治国家でもあるざます。確かに元少年Aは憎むべき存在ですが、刑期を終えたら市民として迎え入れなければならないのも事実。もちろんでできる限り社会貢献度の高い職業で生計を立ててほしいですが、それが上手くいかず今に至っているのも事実ざます。
人の死を足がかりに得た知名度で金儲けをするのは確かに言語道断ざます。しかしだからと言って、絶歌出版のときもそうでしたが、社会が袋叩きにして意見の表明をやめさせるのは行き過ぎだと思うざます。
私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。日本ではこの言葉は戦後50年位は輝きを放っていたざます。絶対に戦争を起こさないために、いつでも意見を言えるようにしておこうと国民が一致していたざまず。
私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。このような高校の社会の教科書にも書いてある基本的な言葉の成り立ちや意味を考えることなく、匿名の最大公約数である「ネット」が権力を持ちねじ伏せていくとしたら、それも怖いことだと思うざます。
一方でママが被害者の母親であれば、元少年Aの金儲けは許せないはず。土を吸ってでも、それ以外の道で稼げと思うはずざます。市民革命や戦争で犠牲になったご先祖のことも大切だし、被害者の命や親御さんの思いも大切で、すぐには結論が出ない問題ざます。
➡元少年A手記「絶歌」の内容・感想と出版の是非への意見ざます
➡「絶歌」の印税はいくらか 元少年A・太田出版と被害者遺族損害賠償
(ママ)
すぐに結論を出して書き込むのは……
ママありがとうございます。今回の元少年Aの有料ブロマガ発行については、「金儲けは許さない」というのがネットの声の大半と報じられています。幼い命を奪った蛮行に時効はない。ある意味では日本人の良識の現れだと思います。
しかしママのおっしゃるように、このニュースは表現の自由や職業選択の自由への理解の試金石となっているのも事実。心のままにネットで発言してしまう前に、一晩考えるべきことだと思います。
一晩も二晩も考え、ペンで原稿用紙に書き、何人もの人の目を経て新聞に投書として実名で掲載された。そんな時代を懐かしんでも仕方ありませんが、ネットの特徴としてある方向に意見が雪崩を起こしやすい点は気になります。
(貿易会社広報部)
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