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乳製品をやめたらがんが治った[週刊文春]

      2016/02/17


「乳製品をやめたらがんが治った」などが掲載された2015年10月15日発売の「週刊文春」最新号の見出しと注目記事です。

 

乳製品をやめたらがんが治った[週刊文春]

 

週刊文春最新号ピックアップ 乳製品をやめたらがんが治った

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✔ 乳「乳製品をやめたらがんが治った……」 製品が必ずしも人体に良いものでないことは以前から言われています。私自身はそれを承知していましたので、牛乳は全く飲まないようにしています。しかし、コーヒーのミルクやパンの原料としては摂取しています。

✔ 人体は良くできたもので「毒」があるものは舌で感知することができます。子どもは決して牛乳が好きではありません。現在牛乳を飲める子どもが多数いるのは、学校給食の賜物(たまもの)でしょう。健康に良いと聞かされ何度も飲むうちに、脳が味に慣れてしまうのではないでしょうか。

✔ この記事が気になったのは雑誌「一個人」の最新号に「健康寿命は腸で決まる」があったからです。腸は第二の脳であり、脳とは別に判断を行うことができると聞きます。ほとんどの病気の原因が腸内環境に起因すると言えると「一個人」にはありました。すると気になるのはヨーグルトですが、ヨーグルトは「善」なのでしょうか、それとも「悪」なのでしょうか?

出典:楽天ブックス(画像はクリックできます)

✔ 雑誌「一個人」記事のなかには、がんを患ってからも長く活躍されている鳥越俊太郎氏が登場しヨーグルトの重要性を強調しています。どちらを信じればよいのでしょうか?

「乳製品をやめたらがんが治った」の結論は?

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✔ 週刊文春の記事は以下のように説明しています。

・京都の「からすま和田クリニック」の和田医師に取材した(週刊文春)。

・多くのがん患者が訪ねるが、多くの女性が甘いもの好きで特に乳製品を好むことに驚かされた(週刊文春)。

✔ 女性の多くはそもそもケーキやパフェなど甘い乳製品が好きですから、突っ込みどころはある記事です。乳製品を採ってもガンになっていない人も多いのではないでしょうか?しかし和田医師は元京大大学院医学研究科教授。一定の信頼は置けそうです。

✔ 文春記事によれば和田医師は来院したすべでのがん患者に乳製品をやめるようまず指示を出すそうです。乳製品のなかで悪さをするのは「IGF‐1」という物質。欧米でベストセラーとなった『乳がんと牛乳』が問題視し大きな話題になった物質です。

牛乳

✔ 「IGF‐1」は、細胞分裂を非常なほどの勢いで活性化します。そのため遺伝子のミスコピーという現象であるがんの発生のリスクを高め、発生したがん細胞を増殖してしまうとのことです。よく考えれば成長期の子牛が飲む飲み物ですから、爆発的な成長を促すというのは理解できます。

週刊文春では次のような事例を紹介しています。

・牛乳をやめ元気になった事例(週刊文春)。

・逆に牛乳を毎日1リットル飲んでいて、ガンにかかった事例(週刊文春)。

✔ 興味深い内容ですが、因果関係が不明瞭で統計的な数値がないのが気になります。週刊文春のこの記事を担当する記者もそこは気になるようで、あえて生産者側の「Jミルク」を取材します。すると牛乳の摂取で乳がんと大腸がんのリスクは下がり、前立腺がんのリスクは上がるとやや中途半端な答えが返ってきています。

✔ 冒頭に紹介したようにヨーグルトが腸に良いという意見もあります。(Jミルクの見解がヨーグルトなどの乳製品をを含んでいるとすれば)「大腸がんのリスクは下がり」というのは妙に納得がいくところです。

結局乳製品はやめるべきなの?

疑問

✔ まとめとして、文春記者は以下のようなアドバイスを引き出しています。

・和田医師は乳製品を全く摂らない食生活の困難さにも配慮し、現在がんでないのなら「多飲多食」を避けるようアドバイスしている。(週刊文春)

・「乳がんと牛乳」を翻訳した山梨医科大学の佐藤名誉教授は乳製品を健康食品として捉えて積極的に摂るのではなく、嗜好品と考えて抑制するようにアドバイスしている。(週刊文春)

✔ 筆者の感覚としては、ヨーグルトを大量に買って採ることはNGだと感じました。乳酸菌はほかの食品からも摂れます。北海道などの生産地のことも配慮しなければなりませんが、やはり健康を犠牲にするわけにもいけません。非常に興味深い記事でした。

参考になる文章

1998年にスーザン・ハンキンスン博士に率いられたアメリカとカナダの研究チームは、更年期前の女性を調べて、血中のIGF-1濃度がもっとも高い女性はもっとも低い女性にくらべて乳がんになるリスクが3倍高いという結果を発表しています。

またマギル大学とハーバード大学の研究者は、血液中のIGF-1濃度が前立腺がんの発生とも関係が深いという研究結果を発表しています。この報告によると、IGF-1濃度がもっとも高い男性は、もっとも低い男性にくらべて前立腺がんのリスクが4.6倍でした。

「乳がんと牛乳2 〜ホルモンカクテル〜」

乳酸菌が摂取できる乳製品以外の食品

豆乳ヨーグルト

✔ 一部のスーパーで販売されている「豆乳ヨーグルト」は乳酸菌が摂れ、しかも乳製品ではありませんのでおすすめです。

週刊文春最新号 気になる見出しベスト5

出典:週刊文春公式サイト(2016年10月15日発売)

①乳製品をやめたらがんが治った
②広島メイドカフェ火災 個室のなかで行われていたこと
③「パンツ泥棒」の常習犯!高木毅復興大臣
④「お薬手帳」なんていらない!
⑤「南京大虐殺」記憶遺産 ケント・ギルバードが怒りの告発

 -週刊文春最新号見出し

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  1. […] ※もっとも大人が乳製品を取ることには否定的意見もあります。「乳製品をやめたらがんが治った」週刊文春最新号見出し10.15発売(別サイト) […]

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