村上春樹のおすすめ 入門者向けのわかりやすい初期作品3作
2015/11/13
村上春樹の最近の作品は難解なのが特徴で、読むのに時間がかかるざます。この記事では村上春樹を読みたい方のために、分かりやすさを基準に初期作品からおすすめの3作品を選出したざます。
出典:ママが初出演したドラえもん1巻ざます
村上春樹のおすすめ 入門者向けのわかりやすい初期作品3作
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村上春樹初期作品1位「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
上下巻がありそれぞれが初期代表作「ノルウェイの森」より分厚く、読むのに数日はかかるざます。この作品は一言で言えば、どのRPGよりもエキサイティングなRPGざます。世界の果てにある「世界の終り」と地底都市「ハードボイルド・ワンダーランド」を舞台に、分かりやすくも引き込まれる物語が同時に進行するざます。ジャンルでいえばSF(超現実)となるざます。やや男子向きと言える作品で、RPGゲームが好きなら是非読んでみてほしいざます。
本を買うと上巻に「世界の終りマップ」がついているのもRPGらしい要素ざまう。分厚い本ですが、途中で挫折する人はまず出ない作品ざます。
村上春樹初期作品2位「風の歌を聴け」
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」
上の名文句から始まるデビュー作ざます。村上春樹は天才ですらすらとベストセラーが書けると思われているかもしれませんが、実は努力の人ざます。さらになんとか物書きとして生き残ることをしっかり考えている人ですので、そのデビュー作品は極めてポップかつ文学性も十分ざます。
晩年の深く重くなった作品に比べ、軽快で読みやすく間違いなく一晩で読み終えられるざます。
村上春樹は唯一無二の個性的な文章(文体)を表現するために、一度英語で書いて和訳することも多いとされているざます。明快な文法構造でわかりやすく、ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏の長く読みにくく長い特殊な文とは全く異なるざます。
村上春樹は、まず良質の短編小説を仕上げ、それを組み合わせて長編を作るタイプ。そのためどこから読んでも、面白いシーンが多く、読み手を飽きさせないざます。
村上春樹初期作品3位「ノルウェイの森」
出典:楽天(画像はクリックできます)
村上春樹が現在の地位を固めた最大のベストセラーざます。青年が恋愛しながら自己について様々に迷う分かりやすい筋道ざますが、自殺と性的描写が多く賛否は多少割れる面があるざます(女性人気はやや低め)。村上春樹自身もあとがきで「僕という人間が好まれたり好まれなかったりするように、この小説もやはり好まれたり好まれなかったりするだろうと思う」と書いているざます。
「命」をテーマにした割にはメッセージが不明瞭と批判も受けているざます。しかし、村上春樹は自分が分かったことを伝えるために小説を書くのではなく、分からないからこそ書くのだと述べたことがあるざます。生命という重いテーマについて「私はわかった。いまから教える」という姿勢はある意味で暴挙ざます。「無知の知」を説いたソクラテスが今の世にいたら、さぞかし驚くはずざます。
「ノルウェイの森」で村上春樹は具体的かつ言葉の隠れた機能を全て生かし切った渾身の(しかし軽やかな)描写で読者を引き込むざます。そのため生命というテーマへの興味関心に関わらず、エンターテインメントとして楽しめるざます。「ノルウェイの森」を読み、その世界に酔ってしまい自分の座標軸がずれるような奇異な体験をした読者が続出したざます。上下巻があり読むのに3日程度かかるざます。
村上春樹入門者向けのわかりやすい初期作品3作まとめ
とにかく1日で読みたい ➡ 風の歌を聴け [ 村上春樹 ]
問題作でも恋愛小説に興味がある ➡ ノルウェイの森(上) [ 村上春樹 ]
RPGのような冒険をしたい ➡ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻)
(ママ)
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