姉・メリー喜多川副社長なしでは存続しえなかったジャニーズ事務所

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の姉、メリー喜多川副社長が文春で５時間に渡るインタビューに応じたざます。

詳細　→　ジャニーズ事務所　ジャニー喜多川社長が引退へ

このインタビューでジャニーズ事務所がごく少数の親族によって支えられてきた秘密がよくわかったざます。

ジャニーズ事務所の勢いは衰えつつある

２０１５年に日本テレビで「学校のカイダン」という学園ドラマが始まったざます。ハイソな私立高校に転校してきた庶民的な大人しい女子高生が、「プラチナ８」と呼ばれるハイソ軍団のいじめに合うありがちな学園ドラマざます。 主演は広瀬すず（事務所はフォスター）とうことでそれはよいざんすけど、この設定なら男子陣はジャニーズがわんさか登場するというのが通常のイメージざます。しかしながら、準主役の「謎のスピーチライター」を神木 隆之介（事務所はアミューズ）に取られてしまったざます。

アミューズといえば、ジャニーズ事務所が初の６枠となり話題となった２０１４年の紅白歌合戦では３枠（ポルノグラフティ、Perfume、福山雅治）に留まったと思われているざます。しかしながら、特別出演のサザンもアミューズ事務所ざますし、セカオワ（セカオワ現象の記事はこちらから）の事務所TOKYO FANTASYもアミューズが５１％の株主とざんすから実質アミューズ系ざます。これらを数えると実に５枠。すでにジャニーズ事務所のすぐ後ろまで迫ってきているざます。

日本テレビはメリー喜多川副社長や、次期社長の藤島ジュリー景子氏が強い局といわれているざんすけど、「学校のカイダン」では準主役をアミューズに取られたばかりか、ジャニーズが１人も出ていないざます。もちろんジャニーズ事務所所属タレントが出ていないドラマなど珍しくないざますけど、「学校のカイダン」というコテコテの学園ドラマにジャニーズが１人も出ていないのにはママは驚いたざます。ジャニーズ事務所のタレントに期待して失敗した番組（Kis-My-Ft2の玉森裕太を投入しながら平均視聴率が７．３１％にとどまったテレ朝「信長のシェフ」など）も増えてきているざますから、ジャニーズ事務所の勢いも衰え気味なのかもしれないざます。（「学校のカイダン」→　学校のカイダン第１話内容を徹底解説　伝わる上手な話し方の極意）

ジャニーズ事務所は完全な同族会社

出典：http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4763

多少勢いが衰えたとはいえジャニーズ事務所の年間推定売上は６００から７００億円といわれているざます。しかしながら、ジャニーズ事務所はタレントや職員の給料はそれほど高くないことも知られているざます。事務所を率いるのは主にジャニー喜多川、メリー喜多川、藤島ジュリー景子、伊豆喜久江の４氏で、その経営内容などは謎が多いざます。

ではこのわずかな信頼できる同族中心の幹部で多数のタレントを管理できてきたのはなぜざましょうか？もちろんLDH事務所のEXILEなどに比べれば、ジャニーズ事務所のタレントはスキャンダルの発生率がそこそこあり、完全に組織に対して忠誠を誓っているとは言い切れないざます（例えば、干された田原俊彦も本当の理由は「ビッグ発言」でなく、中山美穂とスキャンダルを起こしバーニング事務所が激怒しけじめをつけた面が大きいざます）。それでも造反者は少ないほうで、ジャニー喜多川氏に関して何名かは売名も兼ね？告発本を出しているざますけど、多くのタレントは人気が低下してもジャニーズ事務所に反旗を翻す例は少ないざます。

このジャニーズ事務所の組織力の秘密は、もちろんジャニー喜多川社長の言葉では説明できない「大きさ」にあることは事実ざます。干された田原俊彦も２０年以上ネットを通じて自力でファンクラブを守り細々と活動し続けたように大変な苦労をされたざんすけど、ジャニー喜多川氏を恨むような発言は一度もなかったざます（感謝の発言はあった）。これはひとえにジャニー喜多川氏の、エンターテイナーとしての実力や芸能界を牛耳ってきたパワー、そして母性的ともいえる面倒見の賜物ざます。メリー喜多川氏が比較的贅沢を好むのに対し、ジャニー喜多川氏はお気に入りのメンバーとアイスクリームを食べるのが好きと発言しているくらい質素ざんすから、そのような親しみやすい部分も大きいと思うざます。

ただ、ジャニー喜多川氏の弱点はやはり「お気に入り」とそうでないメンバーにタレントを分けてしまう点ざます。この場合気に入られたほうはいいざますが、そうでないほうはやはり拗ねてしまうもので、この辺が造反やスキャンダルの火種となっていったとママは見ているざます。一般の会社経営者や幹部でも、上に行けばいくほど人の好き嫌いがないというのは、ママの経験からも思うところざます。つまりジャニー喜多川氏は「凄まじいパワーを持っているのに身近な母親的存在」として多くのメンバーに慕われてきたものの、売れなくなったメンバーや陽の当たらないメンバーへの影響力は少し落ちる面が否めない座ます。

ジャニー喜多川氏の弱点をフォローしてきたメリー喜多川氏

ジャニー喜多川氏の弱点をフォローしてきたのは誰か？これは文春のインタビューをよく読み込めば分かる通り明らかにメリー喜多川氏ざます。彼女は全てのジャニーズ事務所所属タレントに平等にということに非常なほど気を使っているざます。例えば、人数が多すぎて覚えきるのは難しいため知っているタレントも「うちの子」と呼ぶざます。こうすれば名前を憶えられておらず落胆する人は出ないざます。さらに、メリー喜多川氏は所属タレントのコンサートや映画に深入りをしないように心がけているざます。さらに、お年玉はJrを含めて全員に配っているとのことざます（金額は意外に安くJrだと２万円という例も）。このように「不平等」が弱点であるジャニー喜多川氏に、姉のメリー喜多川氏が「平等性」を補填してきたからこそジャニーズ帝国は存続し続けてきたとママは思うざます。

さらにジャニー喜多川氏の母親的な接し方は長所といえば長所ざんすけど短所といえば短所ざます。そこを文春のインタビューで見せたような鬼のような厳しさで補ってきたのもメリー喜多川氏ざます。このように考えると、この兄弟（姉と弟）は本当に相性が良く、この組み合わせの妙こそがジャニーズ帝国がここまで育ってきた大きな要因だと思うざます。今後、藤島ジュリー景子氏が社長を引き継いだとして、彼女の弱点をフォローする人物が現れ、ジュリー氏がその人物を重用するかどうかがジャニーズ帝国の将来を握る鍵となるざます。（ママ）