セカオワ 全編英語のアンタイヒーローは売れるか（売上と順位予想）
2015/08/02
セカオワの「アンタイヒーロー」は掟破りの全編英語。
出典：ママが初出演したドラえもん１巻ざます
セカオワ 全編英語のアンタイヒーローは売れるか（売上と順位予想）
セカオワのこれまでのシングルの売り上げ
セカオワ（SEKAI NO OWARI）がメジャーデビューしたあとのシングルの最高順位ざます。
2011年8月17日 INORI（未作成）… 最高１３位 ３．１万枚
2011年11月23日スターライトパレード（未作成）… 最高１６位 ２．６万枚
2012年5月30日➔眠り姫 最高４位 ５．５万枚
2013年5月1日➔RPG 最高２位 １５．５万枚
2014年1月22日➔スノーマジックファンタジー 最高１位 １４万枚
2014年4月9日 ➔炎と森のカーニバル 最高２位 １１．５万枚
2014年10月15日➔Dragon Night 最高４位 １３．５万枚
2015年7月2９日 anti-hero 最高？位 ？万枚
全編英語詞のアンタイヒーローは売れるか
出典：公式動画
日本人による全編英語のシングルというのは決して初めてではないざます。しかしＲＰＧでシングルの売り上げが１０万枚を超え、Dragon Nightで紅白にも出演した絶好調のタイミングで全編英語詞の楽曲はかなり思い切った手に出たざます。
セカオワは生き残るためにドラム、ベース、ギターを中心とした基本的なバンド構成を否定（→セカオワ深瀬 ギター批判発言を検証）。さらに歌詞も恋愛歌一辺倒を避け、「眠り姫」「スノーマジックファンタジー」では死をサブテーマに据えたように、異色の歌詞を展開してきたざます（→セカオワ 深瀬の歌詞に現れた「深すぎる精神の傷」（眠り姫、不死鳥、死の魔法の歌詞の意味）／→セカオワ「スノーマジックファンタジー」の歌詞の意味をママなりに解釈したざます）。
歌唱力がやや低いことや、ピエロのキャラクター起用で否定的な先入観を持たれていることで、その独自の路線はあまり評価されていないセカオワ。低評価にしびれを切らしたわけではないと思うざますが、今回全編英語詞という奇策に打って出たざます。勢いがピークにあるポップ歌手が全編英語詞の楽曲を出すのは過去に例がなく結果が注目されるざます。
全編英語詞のアンタイヒーローの最高位と売り上げ予想
出典：公式動画
2014年1月22日➔スノーマジックファンタジー 最高１位 １４万枚
2014年4月9日 ➔炎と森のカーニバル 最高２位 １１．５万枚
2014年10月15日➔Dragon Night 最高４位 １３．５万枚
最近３作のセカオワのパフォーマンスは上のとおり。シングルが売れない時代なのであくまで目安ですが、１０万程度の固定票を持っていると考えてよいざます。紅白の露出効果を目いっぱい生かしたドラゴンナイトが１３．５万枚。
最高売り上げとなっている「ＲＰＧ」は映画・クレヨンしんちゃんとのタイアップ。今回の「アンタイヒーロー」は映画・進撃の巨人のタイアップ。しかし売れることに的を絞って制作された「ＲＰＧ」に対し、今回の「アンタイヒーロー」は歌詞が英語で曲調も地味ざます。
全編英語詞ということで話題になることを想定しているかも知れませんが、現在音楽の趣味は皆バラバラで特定の歌手が全国的な話題になることはほぼ皆無ざます。英語詩と地味な曲調の結果、映画を見た人やネットで知った人の浮動票は稼げず、最高位１位は難しいとママは思うざます。
しかしドラゴンナイトのヒットでファン層を拡大し、ドラゲナイへの深瀬氏の悪乗りなどが奏功しアンチの一部を切り崩したのも事実。今回も発売間隔をかなり空けたので「セカオワロス」になっているファンは発売週に購入するはず。その勢いを加味しても最高位は５位程度が精一杯ではないかと思うざます。最終売り上げはあまり伸びなかった「炎と森のカーニバル」をぎりぎり超える１２万枚程度と予想するざます。
（ママ）
日本人向けの脚色がない洋楽で苦戦も覚悟？
ママ、有難うございます。今回の「アンタイヒーロー」は日本でかつて売れた洋楽のカバーや洋楽調の曲とはタイプが違うと思います。かつて売れたのはユーロビートなど日本人好みのダンス曲や、サビの重要なところに日本語を配置した曲。いかに日本人好みに仕上げるかが勝負の分かれ目でした。
しかし今回の「アンタイヒーロー」はダンス曲でもなく歌詞も英語のみ。そもそも洋楽曲は歌詞が英語ということもあり、日本人にとっては５回～１０回程度聴かなければよさが分からないものばかり。「アンタイヒーロー」も想像以上に標準的な洋楽の曲調、アレンジですので、洋楽特有の分かりにくさは備えてしまっています。
「ドラゴンナイト」は必ずしもポップでない曲調だったのですから、今回売れ線と言われるポップな曲調を出せば必ず大きなヒットにつながったのに、思い切ったことをしたものだと思います。これまで「ＲＰＧ」や「スノーマジックファンタジー」で培った手法で、ある意味では簡単に大金が手に入ったのに、失敗するリスクを冒すのはいくら「幅を広げる」のが目的だとしてもやや無謀な気がしました。
アメリカにはかつてリチャード・マークスという人気男性歌手がいました。鋭いリズムのギターフレーズにポップな曲調さらにバラードが得意とかなりの能力があり、アルバム（Repeat Offender）から２曲の全米ナンバーワンヒットを出しました。そして新作には誰もが期待し、勝ち馬に乗りたい音楽業界の関係者を大勢集めて万を辞して発表されたアルバム。殺人犯と間違われた少年をテーマにしたシングル「Hazard」などかなりの意欲作でしたが、曲調が前作と変わりすぎて大失敗。ファンの期待する曲調とは異なっていたのです。陣営はあわててポップな「Take This Heart」という曲を出したものの、もう誰も注目しませんでした。
「アンタイヒーロー」はアメリカでのこの出来事を思い起こさせます。ママは最高５位、１２万枚と予想されていますが、初動のファン売り上げで５位程度は出せても、２０１３年以来の１桁も覚悟しなければならないと思います。しかし日本人のポップシンガーでここまで意欲的に路線を広げてくるケースはまれ。危惧しながらも、成功してほしいという気持ちも持ち合わせています。
（貿易会社広報部）
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セカオワ（SEKAI NO OWARI）がメジャーデビューしたあとのシングル
| 1 | 2011年8月17日 | INORI（未作成） |
|---|---|---|
| 2 | 2011年11月23日 | スターライトパレード（未作成） |
| 3 | 2012年5月30日 | ➔眠り姫 |
| 4 | 2013年5月1日 | ➔RPG |
| 5 | 2014年1月22日 | ➔スノーマジックファンタジー |
| 6 | 2014年4月9日 | ➔炎と森のカーニバル |
| 7 | 2014年10月15日 | ➔Dragon Night |
| ８ | 2015年7月2９日 | anti-hero |
その他（シングルでない曲、インディーズ時代のシングル）
➔青い太陽
