小保方晴子と3人の女~若山夫人、笹井未亡人、須田記者の反論[週刊文春]
2016/02/17
「小保方晴子さんを許さない3人の女」(笹井未亡人、若山夫人、毎日女性記者)などが掲載された2016年2月4日発売の「週刊文春」の注目記事と最新号見出しを紹介します。(貿易会社広報部担当記事)
小保方晴子と3人の女~若山夫人、笹井未亡人、須田記者の反論[週刊文春]
週刊文春最新号ピックアップ「小保方晴子さんを許さない3人の女」
✔ 小保方晴子さんが関与した「STAP細胞」(=新型万能細胞)の発見。事実なら歴史に残る大発見でしたが、画像データへの加工、自身の無関係な論文からの画像転用などずさんな研究姿勢が明らかになり、従来からあるES細胞の混入とされたのが事件の概要でした。
✔ 現在は著書「あの日」が話題になっています。週刊文春によると、娘を守ると建設会社役員を退職した父親に身の回りの世話を受けていた小保方晴子さんが、神戸でなく東京に拠点を移し執筆したものです。印税約700万円を前払いで受け取る契約を結んでいます。
小保方晴子さんと若山照彦教授夫人
小保方晴子さんはその著書で、駆け出しのころの上司であった若山照彦山梨大教授に「細胞混入犯」に陥れられたとしています。「STAP細胞」の培養実験は若山教授が一手に進めており、中心人物は自分ではなかったというのです。山梨大駐車場での週刊文春の取材に対し、ノーコメントを貫く若山照彦教授を助けるように夫人がコメントしました。週刊文春は若山照彦教授夫人の言葉を次のように報道しています(要約)。
✔ 著書とは正反対で、夫は小保方晴子さんに「STAP細胞」の培養方法を教えようとしていた。妄想が爆発してしまっている感じがする。周囲とはフィクションなんだろうねと話している。(文春p132~)
若山教授こそ中心人物だと言う小保方晴子さんに対し、若山教授夫人は手記の内容に関して「妄想」と表現しています。週刊文春によると、ある大学教授や元理研研究者が次のように証言しています(要約)。
✔ 小保方晴子氏は、「STAP細胞」の多能性の証明の第1段階に過ぎない「酸処理による緑色の発光」に関して再現に成功したのにと悔しがっているが、その後のことを意に介していない。そこが問題だと指摘しても理解してもらえない。(ある大学教授、文春p132~)
✔ 手記では「STAP細胞」の多能性の証明の第2段階の実験についてほとんど触れられていない。第2段階の事件は小保方春子氏が自身の担当範囲だった。若山照彦山梨大教授に引き継ぐより前の段階でES細胞の混入が起きうる。(元理研研究者、文春p132~)
小保方晴子さんと故笹井芳樹未亡人
一方故笹井芳樹理研副センター長は、「STAP細胞」論文の共著者であり、最後まで小保方晴子さんを庇ったと言われています。小保方さんも「金星が消えた。私は業火に焼かれる無機物となった」と著書で表現しています。週刊文春は神戸市にある故笹井芳樹氏の自宅を訪ねて夫人に話を聞いています。その要旨は次の通りです。
✔ 手記は全く読んでいない。つらい思いをされただろうと同情はしている。一方で稚拙な論文執筆の手法には驚いたし、細胞混入がないなら科学的に証拠を出してほしい。(文春p132~)
✔ 亡くなったあと小保方晴子さんからの連絡はなく、弔電も来ていない。(文春p132~)
小保方晴子さんと毎日新聞の女性記者
小保方晴子さんの手記にはメディア批判が記されてます。特に毎日新聞の須田桃子記者については、取材に応じなければ不利な情報を報道するという脅迫的なアプローチが目立ったと批判しています。週刊文春は、須田桃子記者自身のコメントは取っていません。
✔ 須田記者の所属する毎日新聞社は「複眼的視点に基づく記事を掲載してきました」と、小保方晴子さんやSTAP細胞をバッシングするような意図はないと説明しています。(文春p132~)
【まとめ】小保方晴子さんと3人の女性
✔ 小保方晴子さんが自分を陥れたと敵視している若山照彦教授夫人は、小保方さんの主張を「妄想」と一蹴します。また識者も手記では細胞の混入の可能性があった第2段階の実験への言及を避け、自画自賛に終始していると指摘します。また毎日新聞は取材と報道の複眼的視点を強調し、須田桃子記者による「捏造の科学者 STAP細胞事件」(楽天ブックス)も丁寧な取材が客観的に評価されています。
✔ 周囲が科学や客観性の論理で責め立てるのに対し、小保方晴子さんには文学的なアプローチが目立ちます。細胞の混入があったとして誰がそれを行ったのかは確実な証拠はありません。しかしある(理研所属でない)研究員が綿密に調べたところ、ES細胞の混入は複数回あり小保方晴子さんの関与が確実なものもある。一方で小保方さん以外の手が入ったとしか考えられない事例もあり、理研全体の共犯ではないかと結論づけています。
✔ 国民の税金で運営されている理研において、国民や人類の利益とは無関係な手法が用いられるのは大問題です。国民にとってはSTAP細胞技術の完成がメリットであり、粉飾された論文や事件データは時間とお金の無駄遣いになります。今回のSTAP細胞騒動では、理研という組織全体が小保方晴子さんを切り捨てて生き延びるという戦略があったのかもしれません。
理研全体への追及が必要では?
✔ 理研は事件に関する次のような調査結果を公表しています。
「若山氏はデータの意図的な選別・提示に直接関与したとまでは認められないが、小保方氏が若山氏の過剰な期待に応えようとして捏造を行った面も否定できない。少なくとも若山氏は、小保方氏の指導監督を怠り、データの正当性、正確性について検証することなく、このような捏造を誘発したと認められ、その責任は過失とはいえ極めて重大である」
✔ 理研は小保方晴子さんの責任が重いと考えています。粗雑な論文など証拠物件は十分にありますので、責任を課しやすい相手だったと言えます。一方で若山照彦山梨大教授に対しては、今後のキャリアを奪わない程度に責任を追求しています。STAP細胞の実験は多くの研究員が関与していますが、小保方晴子氏追放、笹井芳樹副センター長が自ら世を去る、若山照彦山梨大教授謹慎のような形で幕引きを図った可能性もあるでしょう。
✔ 理系の発想が不十分でありながらなぜか研究の世界に入り込んでしまった小保方晴子さんは、手記や会見での訴え方から文学の人、感性の人と見受けられます。最後まで小保方さんを励まし、精神的なプレッシャーに耐えかね世を去った笹井芳樹副センター長も文学や感性の要素があったのかもしれません。小保方さんや笹井副センター長に罪を全て引き受けさせても良心がとがめず、自身と組織の生き残りを図りひっそりと世間が忘れるのを待っている文学と感性の正反対に座標を置く人間が潜んでいる気がしてなりません。毎日新聞社は小保方晴子さんの不正を取材により追い詰めたのは結構なことだと思いますが、ほんらいは次に理研全体を調べ上げるべきでしょう。全てが中途半端に終わる何とも形容しがたい事件です。
(貿易会社広報部)
週刊文春最新号 私が気になる見出しベスト5
出典:週刊文春公式サイト(2016年1月28日発売)
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④石坂浩二イジメ なんでも鑑定団プロデューサーの「犯行動機」
⑤小保方晴子さんを許さない 3人の女
Comment
小保方さんの著書「あの日」を読み 若山教授の言動・理研でもスタップ細胞が再現できていたこと・ドイツのハイデルベルグ大学でスタップ現象を確認していたこと などを知ると やはり悪い大人が寄ってたかって 小保方さんの成果を奪い
彼女だけを悪者にして 保身に走っている輩ばかりだな~と
男の大人の汚さ・野依理事長以下理研の上層部の中国人的感性に嫌気が出て 税金を使う理研は解体したらよいと思います。